「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」 あらすじと結末、そしてウラの結末

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を見ました。映画としてはまあまあでしたが、いろいろ考えさせられる内容でした。

映画の内容

あらすじ

8年間引きこもっていた大根田真男(小池徹平)は、プログラマーの資格を取得し、IT企業「黒井システム株式会社」に就職する。

入社日、社長(森本レオ)から、リーダーの阿部(品川祐)を紹介される。とてもやさしそうな先輩だが、入社初日から、リーダーの阿部(品川庄司)、その腰巾着の井出(池田鉄洋)から嫌がらせを受ける。

そんな中、仕事での努力を認められ、入社わずか2週間でプロジェクトリーダーに大抜擢される。プロジェクトは、納期間近での井手の大ミスで、危うく失敗に終わるところだったが、藤田(田辺誠一)のお陰でなんとか危機を回避する。

藤田は先輩社員の中では他の先輩社員よりはまだ話をしてもらえる存在。そんな彼を強く尊敬しながら、それからの仕事に励んでいく。

ある日、大企業をから転職してきた高学歴エリート木村(田中圭)が入社してくる。彼は会社を乗っ取ろうと目論んでいた。木村は現場をかき回し、会社の雰囲気は最悪に。

そんなところへ、父が倒れたとの知らせが入り、「もう全て終わった」と交差点の真ん中で倒れてしまう。

新たなプロジェクトの最中、客先から無理な納期短縮を要求され、木村がその要求を勝手に受け入れてしまい、現場は大混乱。つかみ合いの喧嘩が始まってしまうが、、、

結末

この映画のポイントは「真男が限界を感じたのはいつなのか?」ということです。それはずばり、先輩社員の藤田が会社を辞めるということだったのです。

真男にとって見ればよき相談相手であり、危機から救ってくれた恩人です。交差点で倒れた直後に、会社で藤田が社長に退職の意志を伝えているところをたまたま見かけてしまいます。

大きな心の支えを失いそうになった真男だった。木村の無理な納期短縮の受け入れで混乱している現場で、真男は叫んでしまいます。

いい加減にしろよ。。。あんたら何してんだよ!!ひがみあったり、罵りあったり、仕事押し付け合ったり。これがまともな会社かよ!!働くってこういううことなのかよ!みんな自分のことばっかでさー。だから、ブラック会社なんだよ!!

あんたら俺より学歴あるんだろ?立派な社会人なんだろ?なんだよこれ?バッカじゃねぇの!!そりゃ俺は中卒だよ。ニートだったよ。でも俺なりに頑張ってきたんだよ!あんたら、俺の何を知ってんだよ!上っ面でしか人のこと見ないでよ!

かあちゃんが死ぬまでに働いてやるって言ったけど、かあちゃん、、これ(自分の着ているスーツを触りながら)買いに行ってる途中で事故にあって、俺約束守れなくてさ。。やっと入れたのがここだったんだよ。すごく嬉しかったよ、おれにはここしかないと思って、もう後がないと思って必死にしがみついてやってきたのに。。。

出典元:『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』

大きな心の支えである藤田は退職を撤回し会社に残ると真男に伝えますが、「行っていいですよ」と自分の足で立つ決心をするのでした。

最後のセリフは、「まだ俺は頑張れるかもしれない」でした。

ウラの結末

私的には、ここから書くシーンがこの映画の本当の結末だと考えています。それは、エンドロールが全て終わった後のワンシーン。

黒井システム株式会社にある青年(庄司智春)が面接を受けに来ます。

青年 体力には自信あります!
社長 よし!うちで採ってあげよう!

青年が帰ったあと、社長は履歴書を机の上にぱっと放り投げ、椅子にドカッと座って、楽しそうに、こう言い放ちます。

「ソルジャーゲーット~♪」

個人的感想

考えたこと

ブラック会社はたくさんあると思います。この映画では、主人公が「まだ頑張れる」という心理に至っていますが、実際にはそんなに美しいものではないと思います。

むしろ「まだ頑張れる」というその心理が、ブラック会社をますますはびこらせることにつながるとも言えます。でも、転職がしにくいという日本の社会構造もあるので、問題は根っこが深いです。

話の本筋とは別で、気になったのが、社長(森本レオ)の存在です。

映画の中ではわずか3回ほどしか登場しません。それはつまり、会社がブラック化していることをうまく描写していると感じました。

社長が事務所にほとんど顔を出さない
=現場の状況を知らない=社員を大切に思ってない

ということかなと。

また、ウラの結末にも書きましたが、映画の最後のセリフでもある「ソルジャーゲット」。これこそが、社長の真意です。現代のブラック会社の経営者の本音がまさにこれなんだと思います。

「働く」ということを、どう考えるか

先日も電通の社員さんが自ら命を絶ちました。ワタミの過労死問題もありました。先日、友人がこんなことを言ってました。

人間は生きるために働く、決して働くために生きるんじゃない

この言葉、ものすごく自分の胸にしみています。せめて、今いる会社で少しでも労働時間を少なくできれば、人生は変わってくると思います。

「働く」ということを考えたければ、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』という本がよいです。この本には、会社と個人は対等あるべきという強い思いが書かれてあります。ぜひ読んでみてください。

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